限界エンジニアの冒険録

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ベイマックスはなぜICチップを抜いて暴走しなかったのか考察

本記事の内容には、映画「ベイマックス」のネタバレ要素を含んでいます。まだベイマックスを観ておらず、今後どこかで観るだろう・・・という方はBackをお願いします(;^_^A

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どうも。

 

皆さん、金曜ロードショー観ましたか?映画「ベイマックス」が地上波初公開でしたね!ベイマックスの愛くるしさと心温まるストーリーに、多くの人が感動したと思います。

 

特に、僕が初めて映画館で観たときは、ラストシーンの主人公ヒロとベイマックスのやりとりに感極まって、ついついホロっと来てしまいました。家族愛と友情を描いた素晴らしい作品ですよね。

 

しかし僕は、このラストシーンに感動する傍らで、システムエンジニアゆえの違和感を覚えていました。それは「なぜベイマックスはICチップを抜いた状態で暴走せず、ヒロと会話ができたのか」という内容です。

 

本記事では、この違和感を解決すべく、僕が考えた「ベイマックス」の仕組みについて解説してみたいと思います。

序論

ベイマックスについて

ベイマックスは、主人公の少年「ヒロ」の兄「タダシ」が開発した、医療現場での活用を目的としたケアロボットです。フワフワした風貌とヨチヨチした動きの愛くるしさからは想像ができない、膨大な医療データと診断・治療機能を搭載している、高性能ロボットです。

 

周囲の人の「痛い」という言葉に反応して起動します。一通りの治療が終わった後に「ベイマックス、もう大丈夫だよ」と患者から言われないと、患者のそばを離れようとしません。この素直で正直な性格(設定)が、ラストシーンの感動を呼ぶことになるわけですね。

 

ベイマックスに搭載されたICチップについて

ベイマックスには「行動理念、記憶、思考、感情」などを司るICチップが搭載されています。言わばベイマックスの「脳」であり「心」だと言うことができるでしょう。

 

また、ICチップは2つ搭載されています。

その1つがベイマックスの本来の姿である「思いやり、人を助けたい」という心と、「膨大な医療データ」を搭載したの「優しさのICチップ」です。

そして、もう1つが、主人公が本作の黒幕を追い詰めるために作成した「バーサーカー用ICチップ」です。そこには「格闘術」などの戦闘データが格納されています。上述の優しさのICチップを引き抜くことで、ベイマックスは暴走してしまいます。敵勢力の排除だけに目的を置く、兵器と化してしまうわけです。

 

議題となるラストシーン概要(ネタバレ注意)

ラストシーンでは、ベイマックスが異世界空間からの脱出のために身を挺してロケットパンチを放ちます。これにより、主人公だけが異世界空間から脱出でき、ベイマックスは取り残され、消滅してしまいます。しかし、後日主人公がベイマックスのロケットパンチ(腕)を確認すると、そこには上述の「優しさのICチップ」が握られていました。

結果として、主人公は「優しさのICチップ」を使ってベイマックスを新たに開発し、記憶を取り戻した状態で復活させることができたわけです。

 

「優しさのICチップ」が無い状態で何故暴走しなかったのか

このラストシーンを見て疑問に思ったことは、「優しさのICチップが握られていた」つまり「バーサーカー用ICチップしか搭載されていなかった」状態で、ベイマックスが暴走しなかった理由です。

 

作中におけるバーサーカー状態のベイマックスは、主人公の命令には答えつつも、敵の排除だけに目的を置いてました。そんな思考回路のベイマックスが、主人公の身を案じ、他の人々の命を助けるための行動ができるのでしょうか?

 

ファンタジーに辻褄合わせを要求するのが、無粋なことなのは分かっています。しかし、どうにも気になってしまって仕方がない(;^_^A

そこで僕は、ベイマックスがICチップを抜いた状態で、どうやって動いていたのか、仮説を立てて考えてみることにしたわけです。

 

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ベイマックスのラストシーン仮説

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仮説1:キャッシュされた短期記憶で動いていた

パソコンなどのIT機器には、少し前の記憶を留めておき、今後の動作のために出力をしやすくする「キャッシュ」という短期記憶装置を持っています。頻繁に使う情報を「キャッシュ」に置いておくことで、ICチップなどの記憶装置を参照せずに、直接情報を抜き取ることも可能です。

 

もし、ラストシーンのベイマックスの思考が、キャッシュに格納されていた情報によるものだと考えると、どうでしょうか?

バーサーカー状態のベイマックスだとしても、キャッシュからの優しい思考が優先されることで、一時的に主人公のためを思った行動ができるのではないかと思います。

 

この仮説の矛盾点を挙げるのであれば、小さいサイズのデータでないと、一般的なキャッシュには格納できないということでしょうか。ベイマックスの思考や行動理念を司るだけの複雑な情報をキャッシュに格納できるのかは怪しいですね(;^_^A

 

仮説2:主人公ピンチ用の緊急プログラムが作動した

これは、「バーサーカー用ICチップ」のプログラムに「主人公の命に危険が生じた場合のみ「優しさのICチップ」の処理を動かす」、という緊急プログラムを入れ込んでおく、という仮説です。

このようなプログラムを用意しておくことで、ベイマックスがバーサーカー状態でも、主人公がピンチになったときだけは、主人公を守る行動を一時的に取ることができるわけです。

 

しかし、この仮説では「バーサーカー用ICチップ」に「優しさのICチップ」のデータを入れる必要があり、容量が極端に大きくなる懸念点があります。また、全く同様のデータを2つのICチップに含めると言う効率の悪い運用を、天才エンジニアの主人公が取るとは思えないので、あまり現実的ではありません。

 

仮説3:本体側にICチップのバックアップがあった

ベイマックス本体にICチップのバックアップがあり、不具合時に適宜切り替わる、という仮説です。サーバーなどのインフラ環境では、クラスター構成なんて言ったりします。

作中では、ベイマックス自らが「優しさのICチップ」を強制的に抜き取ったことで不具合が検知され、バーサーカー状態にならずに、本体内にある「優しさのICチップ」のバックアップに切り替わったのだと仮定しました。

 

しかし、この仮説も突き詰めると、ICチップ内にある情報を容易に同期(バックアップ)できるのであれば、予めベイマックスのバックアップを作っておけば良い、という考えに至ってしまいますね(;^_^A

また、主人公が時間をかけてベイマックスを再開発している描写から見ても、「優しさのICチップ」の複製が困難なことが伺えることから、この仮説の信憑性も低いと言えるわけです。

 

この中で、最も可能性のある仮説は・・・?

以上、3つの仮説を考えてみました。

個人的には、仮説1の「キャッシュに格納されていた」説が、最も有力だと思ってしまいますね。それでも、様々な条件が一致した偶然の産物ではあると思いますが、それはそれでドラマチックですしね!

ディズニー映画特有の「奇跡」が起こったと思うと、妙に納得できてしまいます(;^_^A

 

逆に、他の2つの仮説はゴリ押し感があって、システム構成的に美しくないんですよ。自分で仮説を立てておいて何ですが、バカみたいに安全策を取りすぎて、逆に使いにくくなった金融システムって感じです。まさに「日本の金融機関のシステム」って感じですね。

ベイマックスを作れるスーパーエンジニアの主人公であれば、こんな不細工なシステム作らないだろうなぁ、って思ってしまいました。

 

ベイマックスのラストシーンにおける、更なるスマートな考察や仮説を持っている方は、ぜひご教示ください。

ただの知的好奇心です。すみません(;^_^A

 

まとめ

細かいこと考えるのは野暮ですね。

ディズニーの描く「奇跡」を素直に楽しみましょう!

 

色々と考えましたが、最終的には「ただただ野暮だな」と反省しました。

いや、IT業界にいるとメモリや記憶域って、色々と揉める原因なので、つい過敏に反応してしまいました。我ながら、自分を空しく感じました(;^_^A

 

でも、ベイマックスは夢があっていいなぁ。こういう科学を題材にした映画を多くの子供たちに観てもらって、少しでも理系学問に興味を持ってもらえたら嬉しいですね。

 

2020年までに、東京ディズニーランドにベイマックスのライドができるようですね。子供用のライドらしいんですが、是非、一回はベイマックスファンとして乗りたいですね。

ついでに、ベイマックスとのグリーティングも用意してくれると嬉しいなぁ。期待してますよ!オリエンタルランドさん!

 

では、また。