限界エンジニアの冒険録

ディズニー大好きなシステムエンジニアが、謎解きとコーヒーを楽しみながら、TVゲームと健康情報を生活に取り入れつつ、たまに仕事をする。そんなハチャメチャな多趣味ブログです(笑)

くまのプーさんの実写映画「プーと大人になった僕」の感想【ネタバレ無し】

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どうも。

 

くまのプーさんの実写映画「プーと大人になった僕」を観てきました!

 

ディズニーだからと子供向けかと思いきや、かなり社会派なストーリーで胸打たれる内容でしたね。家族、夢、仕事など「大切なもの」がたくさん存在する大人、特に親世代の方々に見てもらいたい作品だとも感じました。

 

本記事では「プーと大人になった僕」の紹介と感想を書いてみたいと思います。

「プーと大人になった僕」のあらすじ

大人になったクリストファー・ロビンが、プーと再会した物語

「プーと大人になった僕」は、大人になったクリストファー・ロビンが親友のプーたちと再会する物語です。

全寮制の学校に通うことになり、プーたちとお別れすることになったクリストファー・ロビン。大人になるにつれ、様々な社会の現実、厳しさを知り、プーとの思い出を封じ込めてきました。家族のためだと自分に言い聞かせ、休日返上でがむしゃらに働き、出世もしてきました。

しかし、戦後の不景気の煽りを受け、クリストファー・ロビンの部署はリストラ計画を打ち出します。クリストファー・ロビンはその責任者として、リストラ対象の部下を選出しなければなりませんでした。

リストラする部下・仲間を選ぶために、休日返上で悩みに悩むクリストファー・ロビン。家族と予定していた故郷へのバカンスもキャンセルしてしまい、愛する娘と奥さんともすれ違ってしまいます。

 

そんな中、クリストファー・ロビンの悲しい声を悟ったのか、プーが100エーカーの森からロンドンに迷い込んで来ました。2人はロンドンで再会することになりますが、プーが見たクリストファー・ロビンは、あの頃の彼ではありませんでした。

 

くまのプーさんのファンだからこそ嬉しい見どころ

「くまのプーさん」シリーズお馴染みの優しい音楽に癒される

作中では、「くまのプーさん」のアニメシリーズでお馴染みのBGMを要所要所で聴くことができます。プーさんのテーマソングは特に有名ですから、皆さんどこかで必ず聴いたことがあるはずです。

プーさん達の温かさや思いやりを映画の中で感じることができました。

 

また音楽と言えば、ティガーのテーマソング「ワンダフル・シング・アバウト・ティガー」も作中で流れます。玄田哲章さん演じる「俺様はティガー!世界1のトラ!」という歌声は、いつ聞いてもワクワクしてきますね!

 

アニメのイメージを大切にした声優陣の名演技・キャスティング

今作では「くまのプーさん」のアニメシリーズのイメージを重要視した声優陣の演技が光ります。人間が年を取っても、プーさん達は変わらない、そんな今作のストーリーにもリンクしているキャスティングとなっているわけです。

 

プーさんは先代声優の亀山助清さんが亡くなったため、4代目の声優として「かぬか光明さん」がキャスティングされています。この方のプーさんも、アニメシリーズの良さをそのままに、実写化するにあたり更に繊細になったプーさんの優しさや悲しみなどの感情を見事に演じられています。

 

また、ピグレットの小形満さんティガーの玄田哲章さん、イーヨーの石塚勇さんラビットの龍田直樹さんなど、アニメシリーズから続投の声優さんはもちろん、その他の新しくキャスティングされた方々まで、アニメのイメージをすごく大切にしながら演じられていると感じました。

 

更に特筆すべきは、アニメシリーズお馴染みのナレーター青森伸さんも、物語冒頭のナレーションで出演されています。冒頭からプーさんの世界観に引き込む、素晴らしい演出だと思いました。 

 

「プーと大人になった僕」を観た感想

3部構成で分けられ、移り変わる映画の雰囲気と演出

今作は以下のように、大きく3部構成に分かれています。

1部「クリストファー・ロビンの幼少期、プーとの別れ」

2部「大人になったクリストファー・ロビン、プーとの再会」

3部「クリストファー・ロビンが気付く、本当に大切なもの」

そして、この3つの構成ごとに映画の雰囲気が意図的に変えられており、それが観ている側を作品に引き込む粋な演出になっていると感じました。

 

1部「クリストファー・ロビンの幼少期、プーとの別れ」

1部は幼少期のクリストファー・ロビンの記憶であり、別れの寂しい雰囲気もありながら、明るくほのぼのとした描写が多いです。プーさんとの別れのシーンは、感動ポイントの1つでもあります。

 

また1部では、アニメシリーズ同様にナレーション(青森伸さん)から物語が始まります。上述の通り、物語冒頭のナレーションで「くまのプーさん」の世界観に一気に引き込まれるわけです。

 

しかしこのナレーション、実は2部以降ではありません。クリストファー・ロビンが大人になっていく過程で「くまのプーさん」の世界観が彼の中で無くなってしまったわけです。「ナレーションがある=くまのプーさんの世界」は子供時代で終わってしまったわけです。

アニメシリーズの先入観を使い、後半の切なさや世知辛さを強くさせる上手い演出だと思いました。

 

2部「大人になったクリストファー・ロビン、プーとの再会」

2部では、ロンドンが舞台の映画特有の「薄暗い情景」が多いです。日が早く落ち、霧の多いロンドンならではの「灰色な演出」ですね。

しかし僕は、これは単にロンドンの雰囲気を表現するための演出では無く、クリストファー・ロビンの無味乾燥した心を表すための「灰色を基調とした表現」だとも感じました。

 

休日も返上し、家族ともすれ違い、リストラ計画という悲しい仕事に取り組むクリストファー・ロビンが観る景色は、常に曇り空で色褪せていたのかもしれません。

 

3部「クリストファー・ロビンが気付く、本当に大切なもの」

プーと仲間たちのおかげで、クリストファー・ロビンは「本当に大切なこと」に気付き始めます。ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、3部に入るにつれて、日光や色鮮やかな景色がスクリーンに映るようになるわけです。

 

そして、物語終盤ではプーさん達のロンドンでの大冒険が待っています。ラストシーンでは、コミカルかつハートフルに表現がされており、あえてハッピーエンドを予兆させる心地よいリズミカルな描写となっていました。

 

プーさんの純粋な疑問に答えられない現代人へのメッセージ

純真無垢なプーさん達が現代人に問う質問の数々。これが結構、胸に来ます。

プーさん達が言うからこそ説得力が湧くというか、説明の難しいジレンマな質問なんですよね。人生観、労働観、夢、家族・・・様々な「やらなくてはならないこと」の中で、本当に大切なことを考えさせられる、そんな作品だと思いました。

「仕事?それは僕の風船よりも大切なものなの?」

「家族って何?大切なものなんだ。じゃあ、いつも傍にいるんだよね」

「リストラって何?友達を捨てること?クリストファー・ロビンも僕を捨てたの?」

かなりキツイ質問ばかりですよね。

 

そして、究極はこのやりとりです。

「僕はもう子供じゃない、大人なんだ!」

「でも君は、クリストファー・ロビンでしょ」

自分、泣いていいですか?(笑)

 

プーさんとクリストファーロビンのすれ違いに心が痛む

作品中盤、クリストファー・ロビンがプーさんに強く怒るシーンがあります。その怒りに対し、プーさんはクリストファー・ロビンに「僕はバカだから。ごめんなさい」と謝ります。

このシーンが、観ててメチャクチャ辛かったです。

プーさんがそんなセリフを言うなんて・・・、ただただ悲しかった。涙が出ない悲しみって、こんなにメンタルやられるんですねorz

 

でも、僕自身が仕事やプライベートで上手くいっていない時に、この状況にいたら、クリストファー・ロビンと同じようにプーさんに強く怒っていたかもしれない感じます。現代人であれば、多くの人が同じ感情を抱くのではないかと思うわけです。

 

イライラして余裕が無くて、分かったような口を利かれて、挙句それは図星で痛い所を突かれていて・・・。クリストファー・ロビンにも共感できるからこそ、自己嫌悪も含めて悲しくなってしまうんですよね。

ディズニー大好きな僕ですらこんな感情を抱いたんですから、僕も現代社会に毒されて、余裕が無くなっているのかもしれません。そんな自分に気付かせてくれて、もっと人に優しくなろう、と思える作品だと思いました。

 

まとめ

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自分の生き方について考えさせられる社会派な映画ですね。

全ての人にプーさんとクリストファー・ロビンの二面性が存在していることを実感させられる作品だと思いました。「くまのプーさん」の映画にこのストーリーを起用したディズニーが凄いなと、ある種のズル賢さすら感じてしまいました。

 

もちろん、プーさん達の可愛いビジュアルやコミカルな表現も多く、お子さまでも楽しめるとは思います。ただ、本当にターゲットとしている層は大人だと思うので、内容的に少し難しいかもしれませんね。 

 

あと、めちゃくちゃプーさんが好きになったんで、クリスタルパレスの朝食に行こうと思いました(笑)

 

では、また!